政治・行政 | 神奈川新聞
| 2021年1月14日(木) 21:00
神奈川県教育委員会は14日、2021年度公立高校入試でウェブサイトによる合格発表を行うと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、3月1日に予定している各校での発表で、多くの受験生が合否結果通知書を受け取るため発表時間帯に集中する「密」の状態を避けられるとしている。
県教委によると、全課程の受験生一人一人に、ウェブサイトを閲覧するためのIDとパスワードを検査日に渡す。パソコンやスマートフォンに対応するサイトで受験生は個別に合否を確認後、合格者が入学手続きに必要な書類を受け取りに出向く。さらに各高校は受験番号や在籍中学などで受け取り時間帯を分けて設定することで、発表時間の午前10時前後に集中していた受験生を分散する。
合否発表を閲覧できる時間帯は、3月1日午前9時から2日午後6時。インターネット環境が整わない受験生には、従来の各学校での合否結果通知書の交付による発表で対応する。
県教委は21年度入試で、コロナ対応として学力検査の出題範囲の一部除外や郵送による志願手続きなどを実施する。こうした新たな対応を一層周知するため、前年度から変更する点をまとめたリーフレットを作成。今月20日までに県内国公立中学の3年生全員に各校を通じて配布するとともに、ホームページにも掲載する予定だ。(藤塚 正人)