なぜ過去問を解く必要がある?
高校入試に向けて過去問対策を始める前に、そもそもなぜ過去問を解く必要があるのかを押さえておきましょう。
【過去問対策は入試本番の問題に取り組む大切な演習】
過去問見ると、これまでの演習問題に比べて「難しい」と感じる受験生は多いことでしょう。
問題が難しいため「過去問演習なんてしたくない」と感じるかもしれませんし、本番前の力試しとして直前まで解かずにおきたいという気持ちも出てくるかもしれません。
しかし、過去問対策は入試本番で実際に出題された問題に取り組む大切なものです。
【過去問対策こそ受験勉強で最も大切】
過去問対策こそ、受験勉強で取り組む最も大切な対策。それは、受験勉強の目的が志望校の入試問題を解けるようになり、合格を勝ち取ることだからです。
過去問対策より前の苦手克服や得意科目の強化は、過去問対策のための準備にすぎません。
【過去問対策は、いわば受験勉強の「本番」】
つまり、過去問対策とは受験勉強の「本番」といってもよいでしょう。
志望校でどのような問題がどのくらいの量で出題されるのか、どのような知識や考え方を求められるのかを確認し、自分の弱点を再度補強したり自分に合った時間配分を調整したりするために行うのが、過去問対策なのです。
過去問はいつから始める?
では、過去問対策のスケジュールはどのように組めばよいのでしょうか?
【高校入試の過去問対策は9月後半からのスタート】
高校入試の過去問対策を始める時期については、「中3の11月・12月から」という先輩も比較的多いものの、「9月・10月」から始めたという先輩もその次に多くいます。
理想としては、やはり9月後半あたりから過去問対策を始められるとよいでしょう。
「9月なんてまだ早いのでは?」と感じる受験生もいるかもしれませんね。しかし、2学期は定期テスト対策があります。定期テスト結果が内申書(調査書)に反映されるため全力で取り組まなければなりません。
9月以降でテスト対策期間を除外して考えれば、受験勉強に使える時間は実はさほど多くないことがわかります。
この限られた時間で合格レベルまで解答力をアップさせることを考えれば、9月後半から始めるほうが時間切れにならずに済みます。
特に難関高校を志望校にする場合は、より多くの過去問対策時間を確保できるようスケジュールを考えてください。
【過去問対策はどの教科から始めてもOK】
対策を始める教科については、どの教科から始めても構いません。最終的には入試に必要な全教科に取り組むことになるからです。
すでに得意な教科がある程度仕上がっているなら、得意科目から解いて入試レベルまで上げていくとよいでしょう。
苦手科目の復習が一通りできている場合は、苦手科目の過去問にくり返し取り組んで抜け漏れをじっくり確認することで、入試に対応できるレベルまで高めていくことができます。