新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、岐阜県教育委員会は24日、3月の公立高校入試について、新型コロナに感染または疑いのある受験生が、第1次選抜(3月3日)や追検査(同18日)のいずれも受験できなかった場合の救済策として、新たに「特別追検査」を同24日に実施することを決めた、と発表した。入学定員を満たした場合でも受け入れる。
県教委は新型コロナに感染または濃厚接触者となった場合のほか、インフルエンザにかかるなどやむを得ない理由で受験できない場合に利用可能な追検査の制度を既に導入している。昨年度は9人が受験し、健康観察期間などを踏まえて、第1次選抜と追検査は14日間を空けて対応している。
一方で、感染が急拡大し、学校の休校も相次ぐ中で、追検査に加えてさらなる受験機会を確保するため、県教委は特別追検査の導入を決めた。
特別追検査は、第1次選抜や追検査を感染などのため受験できなかった受験生が対象。試験は3月24日で、第1次選抜で受験生が志望していた学科で実施する。問題は同日に行う、入学定員に満たない学科を対象にした第2次選抜と同じ内容で、26日に合格を発表する。
既に発表している入試日程に変更はない。第1次選抜で各校が定員を満たした場合でも、特別追検査で合格した受験生の入学を受け入れる。県教委の担当者は「受験機会をさらに保障することで、受験生の不安の解消に少しでもつながれば」と話している。