来月から始まる高校入試について道と札幌市の教育委員会が記者会見し、オミクロン株による感染が拡大するなかでもすべての受験生に受験の機会を確保すべく、対策を徹底したいと強調しました。
このうち、新型コロナウイルスの対策については、▼生徒が濃厚接触者となった場合は、症状がないことや会場まで公共交通機関を使わないなど、一定の条件を満たせば、別室での受験ができるようにすることや、▼感染するなどして試験を受けられない生徒は、追試験などの措置をとるとしていて、オミクロン株による感染が拡大するなかでも、すべての生徒に受験の機会を確保したいと強調しました。
一方、道内の公立高校の入試はことしから、これまで一部の高校で導入してきたいわゆる「学校裁量問題」が廃止され、すべての受験生に同じ問題が出題されます。
試験では、全教科で、基礎的な知識や技能だけでなく、思考力や判断力などを問う問題をバランス良く出題するとしていて、▼それぞれの科目の試験時間が45分間から5分延長されて50分間となるほか、▼英語のリスニングの配点が増えることになっています。
道教育委員会高校教育課の古御堂徹課長補佐は「会場の感染対策を徹底し、受験機会は確保しているので、受験生には対策をしっかり行ったうえで安心して受けてほしい」と話しています。